Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]





「グゴゴゴゴォォォ━━━━━っ……フガガガガァァァァ━━━━━っ……」







「はあ…」



こんな部屋にいたら朝まで一睡もできないだろうな。



仕方ない、どこか仮眠できる場所でも探すか。



俺は冷蔵庫から缶ビールを1本取り出して部屋を出た。



部屋を出るとすぐ目の前には巨大な吹き抜けがあって、1階ロビーまで見下ろせるようになっている。



1階ロビーで寝てたんじゃホテルの従業員に何か言われそうなので各フロアに設けられた待合スペースへ行くことにした。





誰か先客がいるかな?



誰もいなかったら煩わしくなくていいんだけど。





そんなことを思いながら薄暗い廊下を歩いていたら…



〜♪〜♪



携帯が鳴り出した。





ったく誰だよ、こんな時間に…



柏田か??





スウェットのポケットから携帯を出して画面を見る。










――着信:蒔田陽菜










「…陽菜…?」














次章≫≫≫織姫と彦星
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