Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
さて…昨日と違って今日の恰好はまた一段と目に毒だな。
キャミソールにパーカー、太腿むきだしの短パン、極めつけはノーブラとか。
つかこんな恰好して西崎さん家に泊まってたのかよ?
よく無事でいられたよな?
完全に挑発してんだろ、この姿は。
実はコイツ、真の小悪魔なんじゃねーの…?
あまり眺めていたら欲情しそうだったので、ベッド脇に座り込んで気持ちを落ち着かせるためにタバコに火をつけた。
退屈しのぎにテレビをつけてみるが早朝はどこもくだらないテレビショッピングばかりでザッピングしただけで即行消した。
「……ん…っ…」
テレビを消し室内が静まり返ると、村瀬がやたらと色っぽい声を出して寝返りを打った。
着ていたパーカーがはだけて肩がむきだしになる。
シミひとつない滑らかな白い肌。
…マジ目に毒だし。
胸の谷間はまる見えだし。
…つくづく西崎さん家に帰さなくてよかった。
「……ごめん…なさい…」
目のやり場に困って視線を外すと村瀬が何かつぶやいた。
何だ?
…寝言?
「…ごめん…なさい………………西崎さん」
村瀬の目頭から透明な涙が一雫、すーっとこぼれ落ちた。