Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
「――あ。やっと寝た」
AM1:52分、ようやく村瀬の部屋の電気が消えた。
「どんだけ長風呂なんだよ」
呆れ顔で村瀬の部屋を見上げながら突っ込む福嶋。
『…福嶋は、おまえの心には……誰か決まった人がいるのか?』
――結局、福嶋も険しい顔をしたまま質問には答えてくれなかった。
村瀬の首筋につけたキスマークの本意。
『――村瀬を、村瀬のことをもっとちゃんと見てあげて下さい。
部下としてじゃなく…――1人の女として』
あの言葉を言ったときの心境。
『――西崎さん。俺は…
………いい加減なんかじゃないですよ』
福嶋は…
福嶋の村瀬に対する愛情は本物なのか――?
そして村瀬は…
村瀬は本当は、俺じゃなく福嶋のことが好きなんじゃないのか――?