Eternal Triangle‐最上の上司×最上の部下‐[後編]
――バタン!
福嶋とともに車を飛び出すと、辺りには、近所迷惑極まりない得体の知れない音が大音量で鳴り響いていた。
「何だこの音?」
「村瀬の部屋からじゃないですか?」
俺たちは何事かと思いながら村瀬の部屋に駆けつけた。
「「村瀬、大丈夫か!?」」
「西崎さん!? 福嶋くん!? どうして!?」
「犯人は!?」
「そ…そこ」
村瀬がこわごわ玄関を指差す。
犯人は直立不動という妙な格好で玄関のたたきから室内に向かって倒れていた。
どういうことだ?
「そこ、強力両面テープ貼ってあるから2人とも玄関踏まないで」
「両面テープ?」
「ゴキブリホ●ホイかよ!」
福嶋がそう突っ込んで靴を脱ぎ犯人を踏ん付けて室内に入っていく。
村瀬の部屋はすごいことになっていた。