強気なミオと優しいオミ
「…それだけ?」


オミが驚いた様に目を見開いた。


「うん?
まぁあとは…いつでもプールに入れて、羨ましいなぁ…位かな?」


私が言うと、オミは楽しそうに声を上げて笑い出した。


「何?」


「…別に?」


オミはどうしても笑いが止まらないらしく、しばらく肩を震わせていた。


「何なのよ…」


あまりにもオミが笑うから、私が頬を膨らませると、オミは溜まった涙を拭いながら私の頭を撫でた。


「ありがと。」


「…何が?」


「なんでもないよ♪」


オミはそう言うと、スイスイと泳ぎだした。


「ちょっと、オミ!?
待ってよ!」


私も泳ぎだした。


何に対してのお礼か分からないけど、オミが笑顔になったからまぁ良いかと思う事にした。
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