強気なミオと優しいオミ
「ミオー…」


蜜柑がため息まじりに呟いた。


「だってぇ…」


体育館での通し稽古。


部活をしてる子達の迷惑にならないように幕は下りてるけど、セットも衣装も本番と一緒。


「だってじゃない!!
いつもここで詰まるのよね…
なんとかならないの?」


「だって…恥ずかしいんだもん!!」


「今更なに言ってんのよ…」


そう、問題は…


『愛しいジュリエットなしでは生きて行けない!!』


の一言が言えない事だった。


ちなみに台詞やストリーは早苗が少しいじっているから、私達のオリジナルになってます♪


「早苗ー…
台詞変えて♪」


「ダーメ♪」


笑顔で拒否られた…


だって…


プールの日以来、オミを目の前にすると…


なんかいつもの調子が出ないんだもん。
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