強気なミオと優しいオミ
オミはいつも通りだけど、私はなんかダメ!


それがなんとなく悔しい!!


「ミオ、お願いだから頑張って?」


蜜柑が困ったように笑った。


「ミオ大丈夫?」


オミが心配そうに首を傾げた。


うっ!!


お姫様スタイルで見つめないで!!


「…オミ君、ちょっと良い?」


蜜柑はオミを呼ぶと、コソコソと話し出した。


「…なっ、何言ってんの!?」


オミが顔を真っ赤にしながら叫んだ。


「それが一番の解決策よ?」


「ムリムリ!!
ってか…タイミングとかあるじゃん…」


珍しくオミが慌ててる。


「どうしたの?」


私が近付くと、オミは慌てて何でもないからと引き攣った顔で笑った。


まぁそんな感じで、一回も台詞が言えないまま文化祭当日を迎えてしまったのです。
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