強気なミオと優しいオミ
「っていうか…
二人揃ってるんだからここで話せば?」


蜜柑が呆れて言った。


「「確かに!!」」


屋上へ行くのに必死過ぎて、目的忘れてた!


オミと二人で話しできればそれで良いんだ♪


「音響室なら防音よ?」


蜜柑が優しく微笑んだ。


「「借ります!!」」


私達は駆け出した。


階段を駆け上がって音響室に飛び込んで、ドアに鍵をかけた。


「「ふーっ…」」


私達は同時に座り込むと、顔を見合わせて笑った。


「なんだか、あっという間の文化祭だったね♪」


「最後までバタバタしたしな?」


オミが笑顔を見せて、私はオミの顔をマジマジと見た。


「何?」


「えっ?
いや…なんか久々にオミを見る気がして。」


「…そう?」
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