強気なミオと優しいオミ
私は正座してオミと向き合った。


オミも慌てて正座した。


「私鈍感だし、こんな性格だし、背も無駄に高いし、勉強できないし…
…なんか良いとこないよね?」


私が笑うと、オミも困ったように笑った。


「でも…
それでも私…オミの事が好き!
鈍感だから今まで気づかなかったけど…私、オミが側にいてくれなきゃダメみたい♪」


私が笑うと、一瞬目を見開いたオミも嬉しそうに笑った。


「私を…オミの彼女にしてくれますか?」


私がそう言うと、オミが優しく目を細めた。


「俺運動オンチだし、勉強しか出来ないし、女顔だし、ミオの身長もなかなか抜けないけど…
こんな俺で良ければ彼氏にしてください♪」


私達はお互いに軽く頭を下げると、顔を見合わせて笑った。


「オミー♪」


私は思わず抱き着いた。


オミはしっかり私を抱きしめてくれた。
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