強気なミオと優しいオミ
「はぁ…
答え聞くまでドキドキしたぁ…」


オミが呟いた。


「私だって大変だったよ!?
だって急に…キスするんだもん!
しかも劇の本番でだよ!?」


私がオミを睨みつけると、オミは苦笑いを浮かべた。


「ごめん…我慢できなかった。
それに、そこまでしなきゃ気づいてくれなかっただろ?」


「それは…そうだけど。」


「やっぱり…」


オミはため息をついた。


「でも、ちゃんと好きだからね?」


私が慌てて言うと、オミが優しく微笑んだ。


そして見つめ合った。


ゆっくり顔が近づく…


オミの目綺麗…


私達は目を閉じて、そっと唇を重ねた。


二人きりの静かな時間。
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