強気なミオと優しいオミ
「流れたって…
どこからどこまで?」


私が恐る恐る聞くと、蜜柑達は顔を見合わせた。


「『私鈍感だし』から、『彼氏にして下さい』辺りまでかな♪」


蜜柑ー!?


可愛く言ってもダメ!!!!


「「それ、ほとんど全部じゃん!!!」」


私とオミは、更に徹に詰め寄った。


「…マジでごめん!!」


徹はビクビクと目を閉じながら、拝むように手を合わせた。


はぁ…


まぁその後を聞かれなかっただけマシなのかなぁ…(T-T)


「…で、誰が聞いちゃったの?」


オミがため息混じりに言った。


「クラスの全員と、体育館に残ってた先輩達と、会長と…」


…沢山いるのね(T-T)


「…と?」


「直接聞いてたのはそれくらいだけど…
…今頃は、校内中に知れ渡ってると思う。」


徹がそう言うと、オミがガクッと肩を落とした。
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