強気なミオと優しいオミ
「よし、誰もいないな?」


行き先は屋上だった。


「うわぁ…綺麗♪」


校庭ではキャンプファイヤー、空には星が輝いている。


「こんな日でもなきゃ夜の屋上に入れないでしょ?」


「そうだね♪」


私は手摺りにもたれながら笑った。


「ミオ…」


オミが背後からそっと私を抱きしめた。


私はゆっくり体を動かしてミオと向き合った。


見つめ合って少し微笑んで、ゆっくり唇を重ねた。


「…付き合いだしてから、すでにキス4回ってどうなの?」


「…良いんじゃない?」


私達は目を見合わせて笑った。


それから二人並んでベンチに座った。


もちろん手を握りながら♪
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