強気なミオと優しいオミ
「…良し、終わった。
じゃあ帰ろうか♪」


オミが鞄を持って笑った。


私はその隣に立ってオミの手を握った。


「へへっ♪」


私が笑うと、オミは恥ずかしそうに笑った。


図書室の看板を閉館に変えて、私達は手を繋いだまま下駄箱に向かった。


「ミオセンパーイ♪」


「きゃー!
手繋いでるー♪」


図書室から下駄箱まで向かう間が大騒ぎ。


「良いでしょー♪」


私はわざと繋いだ方の手を上げた。


オミはまたかといった感じで苦笑い。


良いの!


私は幸せだから♪


下駄箱で靴を履き変えて校庭に出た。


「あっミオ!
良いところにー♪」


さっきまで一緒に遊んでたバスケ部が集まっていた。
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