強気なミオと優しいオミ
「私も…徹君の事が…好き…大好き。」


私は涙を流したまま、徹君を見つめて微笑んだ。


「ほ、本当に?」


「うん♪
今日は…告白したくて…だから…」


私が言うと、徹君はパァっと笑顔になった。


「やったぁ!!」


徹君はそう言うと、私をギュッと抱きしめた。


「徹君!?」


「やったぁ♪」


徹君は嬉しそうに笑いながら叫んでいる。


私も恥ずかしかったけれど、心臓が張り裂けそうなくらい嬉しかった。


自分で言おうと心に決めていたのに、逆に徹君から『好き』って言ってもらえるなんて…


幸せ過ぎて、涙が止まらない。


「早苗、泣き止んで?
せっかく幸せなんだから、笑わなきゃ、ね♪」


徹君が指で涙をすくってくれた。


「…うん♪」


オレンジ色の空が、祝福してくれている様だった。



…−−−…
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