強気なミオと優しいオミ
「はぁ?」


「えー!?」


私とミオの声が重なり、早苗とリオ先輩はクスリと笑った。


「なんで私が?」


「なんで私じゃダメなの!?」


またミオと声が重なった。


「だってミオちゃんって、人気者だけど…
ほら、ねぇ?」


リオ先輩が同意を求める様な目で早苗を見た。


「…はあ。」


さすがの早苗も苦笑いを浮かべている。


「ほらって何ですか!?」


ミオが食い下がった。


「ミオちゃんは色んな部活に参加するのが忙しいでしょ?
それに…もう少し勉強も頑張ってもらわないと、ねぇ?」


リオ先輩が困ったように言った。


「えー…」


ミオはこれ以上言い返せない様で、膨れっ面で黙ってしまった。


そもそも生徒会に入りたい訳じゃないくせに、妙な所でミオは意地っ張りなんだから。
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