強気なミオと優しいオミ
「嵐の様な人ね♪」


早苗がクスリと笑った。


「いや、笑い事じゃないし…」


「ご愁傷様です。」


リオ先輩が帰るのを見計らっていた様なタイミングで、オミ君が現れた。


「オミ、どこ行ってたの?」


「離れた所から見てた。」


何故実の姉から離れるのよ…


「蜜柑ちゃん、姉さんああ見えて頑固だからさ…
多分早めに諦めたほうが身のため。」


オミ君が苦笑いを浮かべた。


「えー!?」


私は机に突っ伏した。


「蜜柑、頑張って♪」


リオ先輩に捕まったのを感じ取ったミオが、ものすごく嫌な笑顔で言った。


「冗談でしょ…!?」


私はグッタリしながら、返事を出すまでの日々を過ごすハメになってしまった。
< 186 / 201 >

この作品をシェア

pagetop