強気なミオと優しいオミ
「…ふ、ふざけないで下さい!」


私は真っ赤になった顔を隠すように、真辺先輩に背を向けた。


「本気だよ?
本気じゃなきゃこんな事言わないし。
俺は蜜柑ちゃんが好きだから、蜜柑ちゃんにも俺を好きになってもらいたいのは当然でしょ?」


思い出した…


真辺先輩は、限りなくリオ先輩に近い人種の人だった…


「真辺先輩…
モテるんですから、他にいい子がいるでしょう?」


私が困ったように言うと、真辺先輩はニッコリと微笑んだ。


「蜜柑ちゃん以上に魅力的な人はいないよ?」


はぁ…


心の中でため息をついた。


私はこれから、この人に愛を囁かれ続けるんだろうか。


一年半も耐え切れる自信が無い。


だって…真辺先輩は確かに魅力的な人だから。


私は初めてリオ先輩を恨めしく思った。
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