強気なミオと優しいオミ
「蜜柑ちゃん。」


リオ先輩は今までより厳しく、自分が卒業するまでに私を育て上げようとしている。


「蜜柑ちゃん♪」


真辺先輩は隙あらば、私に好きだよと囁く。


二人は絶対に共犯者だ。


そうじゃなきゃ、こんな連続攻撃は厳し過ぎる。




「…リオさんも真辺先輩もすごいね。」


天気の良い昼休みは屋上でお弁当を食べることにしていた。


この時期は冷たい風が吹くけれど、晴れた日の陽射しは心地好い。


私は、今の生徒会での状況をミオ達に話した。


「蜜柑ちゃんが逃げられないように上手くやってるよね♪」


徹が他人事だと思って楽しそうに笑うから、私は近くにあったゴミ袋を投げつけた。


「ひ、ひどいよ蜜柑ちゃん!?」


徹はすっかりやられキャラが板に着いている。
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