強気なミオと優しいオミ
「でも真辺先輩カッコイイね。
すぐに付き合おうって言うんじゃなくて、蜜柑ちゃんに考える時間をしっかり与えててさ…
なんか大人だね♪」


オミ君は憧れるような瞳で空を見上げた。


「でも…
蜜柑はどうしたいの?」


早苗は徹を慰めるように、徹の肩を撫でながら言った。


「…分からないのよ。
真辺先輩はいい人だけど…
今は生徒会の事で頭が一杯だし。」


今の私の答えは決まっている。


こんな状態では真辺先輩と付き合えない。


リオ先輩の後任という重役に耐えるために、今はとにかくリオ先輩に近付く努力をしなくちゃいけない。


「…蜜柑がそう言うなら、それが答えなんじゃない?
今は無理でも、これからは分からない…
今はそれで良いんじゃない?」


早苗が微笑んだ。
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