強気なミオと優しいオミ
「皆で何を見てるのかなぁ?」


廊下で騒がしく溜まっている女の子達に気が付いて、私は走っていた勢いを殺して立ち止まった。


「えっ!?
ちょっと…」


そのうちの一人が嬉しそうに眺めていた紙を、後ろから忍び寄ってヒョイッと取り上げた。


「何が書いてあるのかなぁ?」


紙を眺めた私の背中に、何やら異様な視線を感じた。


「「きゃー♪
ミオ様ぁ!?」」


痛っ!?


耳が痛い!!


お願いだから、耳元で叫ばないで…


「どうしてここにいるんですかぁ!?」


「ここは一年の廊下ですよぉ!?」


「なにかご用ですか?
私ご案内しますぅ♪」


きゃあきゃあと大騒ぎだ。


それにしても、ご案内って…(笑)


「うーん…
気持ちだけ頂くね♪
一応私も、この学校に通って三年目だからさ?」
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