強気なミオと優しいオミ

出会いは春、隣の席はオミ

「…ミオ!
ミーオ!?
いい加減に起きなさい!」


え…?


「入学式に遅刻するつもり!?」


お母さんが一階で叫んでいる。


今何か夢見てた気がするなー…なんて思いながら時計を見た。


8時…


えっと…入学式は9時からでしょ?


家から駅まで自転車で10分、さらに電車で10分、そこから高校まで5分だから…


「やばっ!!」


私はベッドから飛び起きてパジャマを脱ぎ捨てて制服に着替えた。


急いで鞄を掴んで階段を駆け降りた。


部屋の扉は開けっ放しだし、部屋も散らかしたままだけど、この際仕方ない!


「おはよー!」


キッチンに飛び込むと、怒った顔のお母さんが朝食の用意をしていた。
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