強気なミオと優しいオミ
「…ごちそうさま!
いってきまーす♪」


食べ散らかしたまま私は鞄を掴んで飛び出した。


「気をつけてね!!」


自転車にまたがった私にお母さんが叫んだ。


「はーい!」


猛スピードで自転車を漕ぎながら返事を返した。


なんとか間に合いそう。


駅に着いて調度のタイミングで電車が来た。


「セーフ…」


席に座って一息着いた。


よく見れば同じ学校の制服を着た男子が一人いる。


よかった…


10分位で学校の最寄駅に着いた。


電車を降りるとホームを駆け抜けて改札を抜けた。


ふと気が付くと、同じ電車に乗っていた男子の姿が見えない。


先に行っちゃったのかな?

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