強気なミオと優しいオミ
「…セーフ♪」


教室の扉を開けてクラスに飛び込んだ。


「…アウトだ。」


教室では全員席について、先生から入学式の案内を受けている所だった。


確かにアウトだ…


「…すみませーん♪」


私は笑ってごまかしながら頭をさげた。


するとクラス中からクスクスと笑い声が上がった。


初日から目立っちゃったなぁ…


「もう良いから、とりあえず空いてる席に。」


先生は困ったように笑いながら言った。


「じゃあ全員揃った所で…
講堂に移動して入学式を行うから、出席番号順に廊下に並ぶように。」


私は席に鞄を置いて、そのまま廊下に出た。


「初日から遅刻とはやるわね?」


背後から女子に声をかけられた。


「へへっ…寝坊しちゃった♪
私土方澪、よろしくね。」


「私は小林蜜柑。
こちらこそよろしく♪
じゃあまた後で。」
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