強気なミオと優しいオミ
「藤谷早苗です。
得意科目は文系です。
中学では茶道部でした、よろしくお願いします。」


早苗は衿元で切り揃えられたボブヘアーが可愛い。


優しい感じのお嬢様だし、なんか理想的な女の子って感じ♪


早苗が座ると、次は隣の席の男の子の番。


「中野臣です。
得意科目は体育以外です。
中学では部活をやっていなかったので、高校では何かやりたいと思ってます。」


へー、オミ君かぁ…


逆から読んだらミオじゃん(笑)


「あぁ…会長の弟って臣の事か。」


先生が名簿を見ながら呟いた。


うっそ!?


あの美人会長の弟なんだー…


「良いなぁ…」


オミ君がじっと私を見ていた。


やばっ、今の声に出てた!?


「…何が?」


オミ君の無表情な問い掛けに、私は少し焦りながら微笑んだ。


「えっと…
毎日美女が見られるなんて羨ましいなぁって…」


うわぁ…オミくん無表情のままだょ…


なんか地雷踏んだ?
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