強気なミオと優しいオミ
「小林蜜柑です。
得意科目は理系全般、苦手科目は音楽です。
…なんか早く次に行けって雰囲気なんで、これくらいにして『お猿』に繋げます♪」


蜜柑は私を見てニヤリと笑った。


そんなふうに言われたらボケなきゃいけないみたいじゃん…


「えーご紹介に預かりました『お猿』です♪
って蜜柑ー!
『お猿』はなしでしょー?」


私は困ったように笑ったが、クラスは楽しそうな笑い声が響いた。


「えー…
改めて、土方澪です。
得意科目は体育と音楽、苦手科目はそれ以外です♪
運動神経しか取り柄がなかったので、中学の時に『お猿』って呼ばれてましたが、高校ではおしとやかに過ごします!
よろしく♪」


何故か拍手が起こってしまった。


「ムリそうね?」


蜜柑と早苗が笑った。


「『おしとやかに』は大学で目指した方が良いかもね?」


オミ君まで笑ってるし…
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