強気なミオと優しいオミ
それから一週間。


気付けば私は一年間での有名人になってしまった。


「ミオ、おはよ♪」


「おはよー。」


「ミオちゃん、おはよう♪」


「おはよー。」


何でしょうね、この状況は…


私が知らない子まで声をかけてくれる。


こんなに目立っちゃう予定はなかったのよ?


「オミくんおはよう♪」


「おはよう。」


「オミ、おはよー!」


「おはよう。」


出た、もう一人の人気者。


お姉さんパワーかオミの魅力か、オミは一年からも先輩からも人気がある。


「おはよう、オミ。」


私が声をかけると、オミはニッコリと微笑んだ。


「おはよう、ミオ。」


オミとは自己紹介のとき以来仲良くなった。
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