強気なミオと優しいオミ
「今日体力測定だね♪」


私が言うと、オミは軽くため息をついた。


「俺、運動苦手だな。」


「…頑張れ!」


私が笑顔で言うと、オミは苦笑いを浮かべた。


「おはよう『オミオ』♪」


振り返ると、蜜柑と早苗が笑顔で立っていた。


「おみそ汁みたいに呼ばないでくれる?」


オミが困ったように笑った。


「おみそ汁?」


私が首を傾げると、蜜柑が笑った。


「おみそ汁の事を、丁寧語で『おみおつけ』って言うのよ?」


「へー…」


一つ勉強になった。


「良い勉強になったね?」


私の心を読んだのか、オミが笑った。


「…意地悪。」


「ごめんごめん♪」


オミは基本優しいけど、実はかなり意地悪だ。
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