強気なミオと優しいオミ
「蜜柑、早苗!
良く見て!?
どっちが大きい?」


蜜柑も早苗も首を傾げた。


「ってか私達じゃ無理だよ…
見上げてるんだから分かるわけないじゃない。」


…確かに。


「体力測定で身長計るでしょ?
それで比べてみたら?」


早苗が笑った。


確かに♪


「じゃあオミ、後から勝負ね♪」


私がオミを解放すると、オミはなんだか慌てて離れた。


「勝負だからね!!」


挙動不審なオミに言い聞かせるように言った。


「…はいはい…」


私が念を押すと、オミは呆れたような困ったような顔で笑った。


「オミ、やる気ないぞー!?」


私は後ろから羽交い締めにするように、背後からオミに腕を回した。
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