強気なミオと優しいオミ
「…ちょっ、バカ!!
ミオ、離せって…痛い痛い…」


そう言いながら、結構楽しそうに笑ってるじゃん?


「きゃー!
朝からじゃれてて可愛いー♪」


気付けば周りにはギャラリーが出来ていた。


「あはははは…」


私はオミの首に腕を回したまま、皆に手を振って笑いかけた。


「ミオー♪」


皆が笑顔で手を振り返してくれた。


わーい…


なんか微妙な気持ちー…


「オミ、朝からイチャついてんなよー?」


クラスの男子が、からかって笑った。


「な、何言ってんだよ…違うよ!?」


オミはそう言いながらスルリと私の腕から抜けて、男子の輪の中に入って行った。


もう皆の中心で笑ってる。


へー…オミって女子だけじゃなくて、男子からも人気あったんだ。
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