強気なミオと優しいオミ
「それにしても、見事に両極端ね?」


下駄箱に向かいながら蜜柑が笑った。


「何が?」


私が首を傾げると、オミも不思議そうに蜜柑を見た。


「ミオは運動、オミ君は勉強。
足して二で割ればちょうど良いのにね?」


なるほど…


「でも、ミオちゃんだってやれば出来るわよね?」


早苗が優しく言った。


「う、うん♪」


私は早苗のフォローを無駄にしないように、必死に笑った。


「それはどうかな?」


オミがニヤリと笑った。


本当に意地悪なんだから!


「オミには言われたくない!」


私はわざと膨れっ面を浮かべてオミに言った。
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