強気なミオと優しいオミ
「私は茶道部にするつもりよ。
運動は苦手だし、茶道好きだから。」


早苗は優しく微笑んだ。


「私はバスケ部♪
球技が好きなのよ。」


蜜柑は何かを思い出した様に笑った。


「ちなみに…
バスケ部の部長から、ミオを入部させて欲しいって頼まれてるの♪」


「えー!?
頼まれたって…蜜柑…」


バスケは好きだけど、頼まれたから入部なんて…


「分かってるって♪
部長には丁重にお断りしたわよ。
頼んだからって入部を決めるような子じゃありませんってね。」


蜜柑が笑った。


「なんだぁ…
驚かせないでよ…」


蜜柑の顔を潰すわけにもいかないし、本気で悩むところだった。


「安心して♪
ミオが本気でやりたい部活に入らなきゃ意味がないじゃない?」
< 49 / 201 >

この作品をシェア

pagetop