強気なミオと優しいオミ
「えー!?
私は決まったモノなら何でもやるからさ…
だから皆早く決めて♪」


私がそう言うと、クラスが静かになってしまった。


さすがに無責任発言過ぎただろうか。


「…じゃあホストとかもやってくれるんだ…」


え、聞き間違い?


「私、ミオを男装させたい♪」


は?


「どうせなら『王子様』でしょ♪」


「それヤバいねー♪」


なんだか女子が盛り上がり出した。


「…じゃあオミは女装させるか?」


おやおや?


「並の女子より綺麗な顔してるしな?」


男子まで盛り上がりだして、さっきまでの煮詰まっていた雰囲気が変わってしまった。


…オミくんが、顔面蒼白で固まってますよ?


「やっぱ『姫』でしょ?」


クラスは大盛上がり。


「じゃあ劇は?
白雪姫とかシンデレラとか♪」
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