強気なミオと優しいオミ
「待った待った!
俺は何でもやるなんて言ってないぞ!?」


オミは慌てて立ち上がった。


「ミオとオミはセットだろ?」


「「ちがーう!!」」


皆の雰囲気に慌てて、さすがの私も立ち上がった。


「私はオミより運動神経良いもん!」


「俺はミオより頭良いよ!」


「なによそれ!?」


「お互い様だろ?」


私とオミが言い合っている間も、劇の話はどんどん進んで…


「じゃあうちのクラスの出し物は『ロミオとジュリエット』に決定♪」


クラスから拍手が沸き起こって、ようやく気が付いた。


「「はー!?」」


私とオミは同時に叫んだ。
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