強気なミオと優しいオミ
「大丈夫!
出番は同じくらいにしとくらさ♪」


いやいや、クラス委員よ…
問題はそこじゃないし…


「そうじゃなくて!!」


私は慌てて反論しようとした。


クラスで二人だけ立ち上がって、ブーブーと文句を言った。


「配役だろ?
大丈夫だって♪」


クラス委員(男)が黒板に何か書き出した。


『ロミオ…ミオ
ジュリエット…オミ』


「せめてフルネームちゃんと書いてくれよ…」


オミが肩を落しながら言った。


「そこじゃないでしょ!?
配役が逆な事に突っ込むんでしょーが!!」


「そっか!」


頼むよ、オミ…
< 56 / 201 >

この作品をシェア

pagetop