強気なミオと優しいオミ
こう見えても私だって、中学ではかなりの人数に告白された。


黙ってれば可愛いとか、暴れると手を付けられないとか言われつつも…


ぶっちゃけ、かなり人気があった!!


そりゃあ時には王子様だったかもしれないけど…


なんだかんだ言いながらも、ちゃんとお姫様だったのに!


なのに…


チラリとオミを見た。


…確かに…


色は白いし、華奢だし、優しく勉強教えてくれるし、可愛い顔してるし、声も綺麗だし…


って、これじゃあお姫様として勝ち目ないじゃん!?


はぁ…


自分で墓穴を掘ってしまい、かなり落ち込んだ。


「ミオ?」


急に黙った私を不審に思ったのか、オミが私の顔を覗き込んで首を傾げた。


うわぁっ!?
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