強気なミオと優しいオミ
「駅から近道があるのかもね…
それかミオが道を間違えたとか?」


オミが言った。


「そう、そうなの!
私は道を間違えたのよ!
だって裏門に着いちゃったんだもん。」


「…それで閉まってる裏門を飛び越えたんだ?」


そう言われて思い出した。


「会長から聞いたの?」


「うん。
姉さん笑ってたよ?
『あんな元気な子は久々に見たわ』って♪」


元気かぁ…


確かに普通は門を飛び越えたりしないもんね?(笑)


「私もビックリしたんだよ?
門を越えたら、美女がいるんだもん!」


私が言うと、オミが楽しそうに笑った。


「でも、本当に似てるよね?
…性格はオミの方が意地悪そうだけど。」


「えー!?
姉さんも結構意地悪だよ?」
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