強気なミオと優しいオミ
「嘘だぁ!?
会長は優しそうじゃん!」


「えっ!?
俺も優しくしてるだろ?」


私達は顔を見合わせて笑った。


駅に着いてすぐ、電車がホームに入ってきた。


私の駅の二つ先にオミの駅がある。


「日が長くなったね…」


6時を過ぎてもまだ明るい空を、電車の窓から眺めながらオミが言った。


「そうだね…
もう夏休みだもんね?」


私も空を眺めながら言った。


「夏休み、どこか遊びに行こうよ♪」


私が言うと、オミが驚いたように目を見開いた。


「あっ、何か予定ある?」


「ないない!!
行こう、どこか遊びに♪」


オミが楽しそうに笑った。


オミでも夏休みは嬉しいんだなぁと、オミの笑顔を見ながら思った。
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