強気なミオと優しいオミ
「大体徹が悪いんだよ!?」


オミの隣で黙々と作業をしている徹を指差した。


「また始まった…」


オミは呆れてため息をついた。


「なんか言った!?」


私がオミを睨みつけると、オミは苦笑いを浮かべながら首を振った。


「ミオちゃん、文化祭のためなんだから我慢しよ?」


徹がニコニコと楽しそうに言った。


「無理ー!!
そもそも劇にしなければこんな苦労しなかったのに!!」


私はさっきまで使っていた金づちをイジリながら頬を膨らませた。


「でも…私は楽しいよ?
皆でこうやって作業してると、このクラスになれて良かったなって思うの♪」


衣装の型紙を作りながら、早苗が微笑んだ。
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