強気なミオと優しいオミ
「でしょー?
さすが早苗ちゃん♪」


早苗が優しく微笑むと、徹は嬉しそうに笑った。


徹の目がハートになってるよ…


「まさか…」


徹の発言や態度から見ても、早苗に片思いしてます!って公言しているようなこの感じ…


夏休み早苗に会う口実に、私たちを利用したとしか思えない!!


「ちょっと徹!?」


すっかり早苗に夢中な徹を睨みつけた。


「ミオ!!」


言葉の続きはオミに遮られてしまった。


私はオミに腕を掴まれ、そのまま教室の角に連れて行かれた。


「なんで止めるのよ!?」


私が言うと、オミはシーッと口に指を当てた。


「ミオ、声が大きい。」


「だってぇ…」


私は煮え切らない思いをぶつけたいくて、オミの服を掴んだ。
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