強気なミオと優しいオミ
「ミオー…」


オミは呆れたような怒ったような声を出し、深いため息をついた。


えっ?


何その反応?


「バーカ!」


オミの一発デコピンが私のおでこにクリーンヒットした。


「痛ったぁ!?」


オミはそのまま廊下に行ってしまった。


「…何なのよ?」


昨日からのオミの反応は、全く訳が分からない。


「ミオ、あんた本当にお馬鹿ねぇ…」


いつの間にか戻ってきていた蜜柑が呆れたように笑った。


「…なんで?」


はぁ…


蜜柑までため息をついた。


なんでそんな反応されなきゃいけない訳!?


「ミオちゃーん♪」


「ほら呼ばれてるよ?」


蜜柑は私を見もしないで、手だけでシッシッと動かした。


「…はぁーい。」


何なんだ?


皆暑さで変になっちゃった?
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