強気なミオと優しいオミ
「なるほど♪」


「悩殺!?」


私と早苗の声が重なった。


「そうよ♪
だから早苗はなるべく徹君の側にいてよ?」


蜜柑が言うと、早苗は困ったように頷いた。


「あぁー!?」


「何!?
びっくりするじゃない!」


急に叫んだ私を、蜜柑は叱る様な目で見た。


「水着…」


「えっ?」


「私スクール水着以外持ってないや…」


今までは露木やその友達と近所のプールに行くことが多かったから、スクール水着で行っていた。


スクール水着じゃさすがにマズイかも…


「じゃあ、今から買いに行く?」


蜜柑が早苗を見つめた。


「…私も新しい水着が欲しいかも…」


恋する女は、新しい水着で勝負!!って事かな。


「じゃあ行きましょ?
隣町の百貨店で、水着フェアやってたはず。」
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