秘密の鎖
Twist Chain
コーヒー糖度50%
マンションの下で絢香と別れた。
エレベーターに乗って、ぐんぐん上に上がっていく。
この狭い小部屋の中から街を見ても、さっきみたいな……距離の近さ、は感じないから不思議。
チン、と音がしてエレベーターが止まった。
最上階に着いたようだ。
エレベーターから降り、部屋までてくてく歩く。
夕月さん、もう帰ってるかな。
今日もバイトだって言ってたけど……
鍵をまわして、ガチャリとドアを開けた。
夕月さんの靴は―――ある。
ドキリとしてから、隣に自分の靴を並べた。
「……おかえり」
自分と夕月さんの靴の大きさの違いに見入っていると、夕月さんの声がしてあわてて顔をあげた。
「た、ただいま!」
夕月さんはリビングのドアを開けて、体半分だけ出していた。
「楽しかった?」
「はい…、うん。楽しかったよ」
「そう」
夕月さんは先にリビングに入っていった。
……あれ?
私は首を傾げた。
夕月さんになんだか違和感。
いつもとどこか違うような……
エレベーターに乗って、ぐんぐん上に上がっていく。
この狭い小部屋の中から街を見ても、さっきみたいな……距離の近さ、は感じないから不思議。
チン、と音がしてエレベーターが止まった。
最上階に着いたようだ。
エレベーターから降り、部屋までてくてく歩く。
夕月さん、もう帰ってるかな。
今日もバイトだって言ってたけど……
鍵をまわして、ガチャリとドアを開けた。
夕月さんの靴は―――ある。
ドキリとしてから、隣に自分の靴を並べた。
「……おかえり」
自分と夕月さんの靴の大きさの違いに見入っていると、夕月さんの声がしてあわてて顔をあげた。
「た、ただいま!」
夕月さんはリビングのドアを開けて、体半分だけ出していた。
「楽しかった?」
「はい…、うん。楽しかったよ」
「そう」
夕月さんは先にリビングに入っていった。
……あれ?
私は首を傾げた。
夕月さんになんだか違和感。
いつもとどこか違うような……