秘密の鎖
どうしてどうして、こんなことするの?
触れられるのは
嫌じゃない、けど――
ぽろりとひと粒涙が溢れた。
ふざけて、とか遊びで、とかだったら許さない。
どういうつもりで、こんなこと……
夕月さんは私の気持ち、気づいてないのかな……
それとも
ちょっとくらい期待しちゃっても、いい――?
夕月さんの唇が触れた辺りが熱い。
私はマイナスになりかけていた思考をプラスに切り替えるように、シャワーの詮をきゅっとひねった。