秘密の鎖
また口論が始まりそう……。
私はフルーツケーキの最後の一口を口に突っ込んだ。
すると夕月さんが私にカップを渡してきた。
夕月さんとこころさんの二人分。
「ケーキまだあるからおかわりしてきていいよ。ついでに紅茶も淹れてきてくれる?」
それを聞いて私はぱっと顔を輝かせた。
「ほんと!?やった!いってきます!」
「よろしくねー」
飛び跳ねるようにして自分のお皿とカップ2つを持って部屋を出ていく私を、こころさんはおかし
そうに見ていた。
だってしょうがない、私は甘いものに目がないからね!
夕月さんの部屋を出て、キッチンにつくなりまずケーキを自分のお皿に取った。
少し大きめに切っちゃった♪
それから紅茶二人分。
ティーポットに紅茶葉をいれて、カップを湯煎するためにお湯を注ぐ。
……そういえばこころさん、何か話をしに来たって言ってたけど、何だったのかな。
まさか、さっきの旦那さんの文句を言いに来たわけじゃないよね…?