秘密の鎖

夕月さんは言葉を切って、言いづらそうに私を見た。


「?」


私はチョコレートドリンクをかき回し続けた。


「父と女の間に、子どもが生まれたんだ。

つまり異母妹ってやつ…
その子がビィ、君なんだよ」


「え」


私はグラスを取り落としそうになった。


生まれたのが私?


……ってことは


「その女の人って……私のお母さん、なの……?」


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