秘密の鎖

目を覚ますと。


クリームソーダみたいな色のベッドの中にいた。

…なんでベッドに?

確か、泣き疲れてソファで寝ちゃったような気もしないでもない…けど…


もしかして?


不思議に思いながら部屋を出て、リビングのドアを開けた。


「あ、起きた?」


ソファに座ってテレビを見ていた夕月さんが気づいて振り返った。


「あ、の…」


どきまぎしながら口を開こうとするけど、なんて聞けばいいのかわからない。

夕月さんはしばらく黙って見ていたけど、
ふいににっこりと極上スマイルに。


「ダイエット、したら?」


「!!」


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