秘密の鎖


はい?



満面の笑みのこころさんを目の前にして、私は固まってしまった。



ゆ、夕月さん!



目だけで夕月さんに助けを求めた。


夕月さんはやれやれ、といった感じでこころさんの肩に手を乗せた。


「姉さん、彼女じゃないよ」


「じゃあ何よ」


こころさんは肩に乗せられた手を不服そうにバチンと払う。


夕月さんは払われた手をさすりながら苦笑いした。


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