秘密の鎖

言い聞かせているうちにだんだんミジメになってきて、ソファになだれこんだ。


コドモ、だしね。


でも、
隣にどかっと夕月さんが座ってきたときには飛び上がりそうになった。


「ん?どしたの?」


何でもないような顔でリモコンを片手にテレビをつける夕月さんを、ちょっとうらめしく思った…。



やっぱりドキドキしてるのは私だけ。

夕月さんはなんとも思ってない。

少女マンガの読みすぎかな…



なんて思っていると、ゆっくりと夕月さんが私に顔を近づけてきた。


な 何?!


硬直して目を見開いていると、夕月さんはくすっと笑って耳元で囁いた。



「―――よろしくね、ビィ」


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