いちごの恋~恋した相手は先生~


新羅は大事な後輩。


大事な友達。


大事な妹。




誰よりもかわいい存在。




いつもいつも私のそばで笑ってる新羅。


『優先輩!優先輩!』って無邪気な笑顔で私を呼ぶ。



中学2年で出会った新羅は、陸上部の1年生。

ちょっと生意気で

頑固で…

でもとても素直な正義感溢れる後輩。



本音が話せる唯一の後輩だった。



2年と1年でもめたことがあった。


1年生部員のほとんどが退部した。



説得しても誰もとどまってはくれなかった。



その時、


一人だけ…


残ってくれたのが、新羅。




1年生の部員から、裏切り者と言われても彼女は走ることを選んだ。



『優先輩みたいになりたいんです!』

『優先輩がいるから、一人でも寂しくない』



かわいくて、何度もほっぺをつねったね。


じっと目を見るのが癖で、いつもくりくりの目で私を見る。




新羅には嘘がつけない。




新羅は


誰よりも大事な私の後輩。



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