いちごの恋~恋した相手は先生~
震えそうな手を自分の手で叩いた。
しっかりしな…優。
先生が言ってくれた『優しい、の優』
だから
頑張るんだ。
私は、大事な大事な
つけたばかりのストラップを…
外した。
「はい!大事にしなよ!」
クマさんが私を見て笑ってる。
新羅は、ありえないくらいの大声を出す。
「やったぁ!!!!いいんですか?優先輩大好き!!」
そして、私に抱きついた。
嬉しそうにそのストラップを握り締める新羅を見て、
私の心は決まった。
クマのストラップと共に…
私の恋心も…
新羅に託すよ。
新羅が私の分まで新垣先生を思い続けて…
お願いだよ。
私の分まで
幸せになるんだよ。